石田衣良『清く貧しく美しく』あらすじ・感想|おすすめ本

アラサーの2人の生活を描いた恋愛小説のようで、一つの人生の教科書のような作品。

作者の石田衣良さんと言えば、有名なのは「池袋ウエストゲートパーク」ですが、この作品はなんとデビュー作。第36回オール讀物推理小説新人賞を受賞した作品です。

そんな石田衣良さんが描いた『清く貧しく美しく』とはどんな作品なのか?どんな恋模様が描かれているのか?
あらすじ・感想を簡単にまとめてみました。

この本の評価
面白さ
(4.0)
内容
(3.5)
読みやすさ
(4.5)
感動
(3.5)
総合評価
(4.0)

あらすじ

この冷たい世界に怯みそうになっても、二人でいれば大丈夫。だけど、荒れ狂う嵐の夜は、ある日突然にやってくる。30歳・ネット通販大手の倉庫で働く非正規のぼくと、スーパーでパートをする28歳の彼女。自分がいかにダメな人間か、いつも思い知らされている。それでもぼくたち二人は、お互いをちゃんとほめあい、守り合って生きていこうと決めた。そんな日々がずっと続くと信じていた――。恋愛小説の名手が描く、現代の切実な恋の行方。

30歳・ネット通販大手の倉庫で働く非正規の堅志と、スーパーでパートをする28歳の日菜子。二人はおたがいを守りあって生きていこうと決めた。だが、堅志に正社員登用の話がきたことをきっかけに、日々に少しずつ変化が訪れる―。

「Book」データベースより

ネタバレ注意

30歳・ネット会社大手の倉庫でアルバイトとして働く堅志。
28歳・スーパーでパートとして働く日菜子。
2人は恋人同士であり、同性して一年を迎える。

そんな二人には約束事があった。それは「どんな時でもお互いをほめること」2人はお互いをほめあい、守りあって生きていくことを約束していた。

30歳にもなって就職ができずアルバイトを続けている男に世間の目は厳しい。ほしいものなんて手にすることもなく、洋服はしまむらのセール品を買って揃えていた。それでも日菜子は幸せだった。堅志はいつかすごい仕事をする人だと本気で信じていた。堅志の才能がこのまま終わるわけがない、そう思っていた。

もう就職なんて難しいと思っていた時、堅志に正社員登用の話が舞い込んでくる。そのことがきっかけで2人は少しずつ変わっていく ─。

感想

タイトルに魅力を感じ読んでみることに。
おそらく貧乏な生活が描かれているのであろうと思っていたが予想通りの展開。

30歳でアルバイトとして働く彼氏を嫌な顔せず、常に褒め続けた彼女の健気な姿に心を打たれてしまいます。人によってはただのバカップルに思えるかも…。

それでも、2人は絶対に約束事を破らなかったし、周りになんと思われようとも気にせず、2人の生き方を貫いていました。

お金がなく、貧しいことを決して、恥じることなく与えられた環境で最善を尽くした2人。そんな2人の恋愛模様が描かれているのと同時に一つの「生き方」を教えてもらえた作品でした。

人生の「答え」は人それぞれで、幸せの感じ方もそれぞれなんだと。

普通の恋愛小説というより、よりリアルな貧しい暮らしの中で、清く美しく生きる2人に感動です。

ぜひ、読んでみてください。

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